建築家 William McDonoughと,
化学者でEPEAの設立者の Michael Braungartの共著、
『cladle to cladle』という本があります。
手にするとずしっとするこの本、
実は、木製パルプ由来の紙は一切利用しておらず、
プラスチックと無機充填剤でできているのだそうです。
そしてこの本、リサイクル可能。
技術的に処理することで、
品質を落とすことなく、何度でも新しい本へと生まれ変わることができます。
Cradle to cradle、「ゆりかごからゆりかごへ」というこの本の題名も、
墓場へ送られるべき「ごみ」という概念をなくし、
本当の意味でのリサイクルを可能にしよう、
という、彼らの新しいデザインの概念を提唱しているものです。
この本の中では、
ペットボトルを公園のベンチに、上質紙を雑誌や新聞紙へ、
といった、不可逆な資源の再利用をダウンサイクルと定義し、
本当の意味のリサイクルではないと考えます。
この、ダウンサイクルは、
次の製品に向けて処理する過程で、
素材の質の劣化や、純度が低下することに起因します。
そこで二人は、製品そのものだけでなく、
製品を構成する素材やプロセスまでもデザインすることで、
自然のサイクルと技術的なサイクルとを上手に使い分け、
リサイクルを可能にすることを提案しています。
製品そのものの美しさや利便性を高めるだけでなく、
もっと立体的に、安全性や将来性までもデザインする。
そんな新しい視点を持った活動が、
世界の各地で、どんどん形になってきているようです!