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2009年5月、地球の芽は、小舟木エコ村内の自社分譲地における木材調達指針を定めました。
これにより、地域の森を有効活用するとともに、世界の貴重な森林を保全し、木材の持続可能な利用を目指します。
■■地球の芽 「小舟木エコ村 木材調達指針」■■
(1)
違法伐採の危険性が高い地域で伐採された木材、絶滅が危惧されている木材はなるべく利用しない。具体的な樹種・産地に関する情報は、専門家やNGOの意見を聞きながら、運用基準としてとりまとめ、定期的に更新する。
(2)
小舟木エコ村に近い場所で産出された木材(滋賀県産木材・国産木材)を優先的に利用する。
(3)
持続可能な森林経営が行われていると認証された森林から産出された木材を積極的に利用する。
家を建てる人に知ってほしい
住まいと世界の森のつながり
〜小舟木エコ村 木材調達ガイドラインの策定まで〜
日本の木の家づくりをつなげたい。
地球の芽はこれまで、地域が育てた木を使って家を建てることを大切にしたい、という思いをお客様にお伝えしてきました。
植林した木を切って利用し、再び育てるという循環があってはじめて地域の人工林は元気になり(適切管理で土砂崩れなどの危険性も低くなります)、森を育てる技術も持続します。森が順調に育てば、温暖化防止にもつながります。そして何より、地域で育った木の持つ暖かさや機能が、空間を心地よいものにしてくれます。
これから先の世代も気持ちよく木の家で暮らせる社会であってほしい、そのためには人と地域の人工林と共生できる地域づくりが必要、そう考えたからです。
<Fig.1 日本の人工林>
日本の木造住宅、中身は世界中の天然林!?
日本の国土は2/3が森林に覆われ、そのうち約半分が人工林だと言われています。しかし、日本全国これほどたくさんの人工林があるにも関わらず、地域の森の木による家づくりはまだまだ多くはありません。
というのも、日本は建材として使われる木材の8割を輸入に頼っているからです。
現代の日本の家づくりでは、実は世界中の木が使われています。構造材はカナダのホワイトウッド、床の合板はマレーシアの南洋材、窓枠は極東ロシアのタモ材、フローリングは中国で加工されたチェリー材、なんてことは決して珍しくありません。日本は世界的にも有数の木の輸入国なのです。
足りないものを貿易で融通しあうのが経済ですが、先進国が木材を買うからこそ、途上国が天然林を伐採して輸出するという構図が続いています。

<Fig.2 日本の森林区分「森林・林業学習館」より>
http://www.shinrin-ringyou.com/forest_japan/jinkou_tennen.php

<Fig.3 木材輸入における相手国の推移
(林野庁「森林・林業白書(平成21年版)より」>
http://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/20hakusho/pdf/z_4-2.pdf
フェアウッドってご存知ですか?
2008年、私たちは日本の木材調達の現状や生産地における違法伐採という問題について、より深く知る機会に恵まれました。国際環境 NGO FoE Japan と(財)地球・人間環境フォーラム日本が展開するフェアウッド・キャンペーンの一環で社内講習会を開催することができたのです。
世界では、多くの木材が天然林から切り出されています。そして日本が木材を輸入している国々の天然森も減少し続けています。
とくに発展途上国においては豊かな森は貴重な輸出資源。外貨を得るために、天然林の伐採を奨励する。または裏ビジネスとして、保全計画に反する違法な森林伐採が組織的に行われそれが日本に輸出されている現状もわかってきました。
日本で普通に建材として流通している木材が、世界の貴重な天然林から違法に伐採されたものかもしれない。それはつまり、自分が家を建てる時、世界の豊かな天然林の伐採に加担しているかもしれないということです。
FoE Japanの坂本氏によると、「日本国内に流通する木材・木材製品の約2〜8割(!)が違法伐採木材による」という調査結果もあるそうです。

<Fig.4 中国に運ばれるロシア産丸太
(FoE Japan ホームページ「学習机と違法伐採」より)>
http://www.foejapan.org/forest/ihouzai/desk05.html
地球の芽の「小舟木エコ村 木材調達指針」
そこで地球の芽では、地域の人工林をきちんと循環利用するという当初の方針と、世界の天然林を違法に減少させるような伐採に加担しないため、自社の区画の住宅に利用する木材の調達に関するルール(指針)をとりまとめました。今後はこの指針に基づき、段階的に取組みを進めていくことになります。
まずは家の骨格。「構造材」と「合板」
第一弾として、第3期販売では、家づくりに使われる木材のなかでも利用量の大きい、「構造材」と「合板」に関して、関係各社に産出国や認証の有無を確認し、基準に基づいて違法伐採材などの可能性ができるだけ低いものを選択してお客様にご提案してもらえるような運用基準を策定しました。
構造材については引き続き、できるだけ近い地域で産出された人工の杉・ヒノキの利用を積極的に推奨すると共に、集成材など海外の材を利用する場合は、合法的に伐採されたことを証明する「認証材」と呼ばれるものを利用することになります。
合板については、一般的には東南アジア熱帯雨林の南洋材由来のものが広く普及していますが、第3期販売以降は、国産の杉で作った合板を利用していきます。
ちなみに余談ですが、合板は薄い板を何枚も重ねて作るものなので、木を薄く桂剥きする必要があります。これまで杉・ヒノキなどの針葉樹は節も多く、合板の加工には向かないといわれてきましたが、加工業者や機器メーカーの努力で加工技術が確立されはじめ、現在では国産材由来の合板が出回るようになってきました。これら国産商品は、価格的にも強度的にも、海外で生産されたものとくらべ遜色はありません。逆に、トレーサビリティが高いという意味では、より安心な商品といえるでしょう。いろいろな方の力で、持続可能な木材利用が成り立つのですね!
「この木はどこから来たの?」をたずねよう!
これから家づくりを始められるすべての方々に、ご提案があります。それは、「自分の家を建てるために使う木はどこから来るのかを設計士に尋ねよう!」というものです。良い設計士は、自分がどんな木材を利用しているのかをきちんと理解しているはずです。
環境に負荷をかけない暮らし方がしたいと思っている方、小舟木エコ村に興味をくださっている方、ぜひ木材をみたら「どこからきたのか?」を尋ねてみてください。
木のふるさと確認は、実は以外に簡単です。木は自然の恵みなので、樹種が分かれば生産地もたいてい想定がつくものです。例えば、日本の杉・ヒノキは日本ではありふれた樹種ですが、日本以外にはほとんど生育していません。また、硬くて丈夫な南洋材はデッキなどに便利ですが、それらはほぼ確実にインドネシアやマレーシアの自然の熱帯雨林由来の材なのです。
地球の森林保護や生物多様性の保全はもう待ったなしの課題です。もう手当たり次第世界中の木を使うことはできません。今後は、残り少なくなった貴重な天然林をきちんと保全すると同時に、人工林や管理された森林の木材を持続的に利用していく目が必要です。
前述した「フェアウッド・パートナーズ(http://www.fairwood.jp/)」は、樹種毎の産出地や希少性、違法伐採の可能性の有無などの情報をオンラインで公開しています。家づくりなどで木を選ぶことがあったらぜひ参考にしてください。

http://www.fairwood.jp/woodguide/index.html
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